はじめに
でも、座学っぽく勉強するのは嫌なので、何かいい方法ないですか?
これなら、勉強っぽくない上に、好きな魚も育てられて一石二鳥だ。
釣りが好きなのに魚が嫌いな人はいないからな。
しかも、どんな利点がるかもよくわからないし。。。
今回は特別に私の経験上、育てるのも楽で釣りが上手くなる要素が詰まった魚ついて理由も含めて教えてやる。
釣り人にメダカの飼育を勧める理由
釣りが上手くなるうえでは、魚の生態に詳しくなることは非常に重要です。
しかしながら、座学で学んだり、ネットの記事を読むだけでは、なかなか身につかなかったり、実感が伴わない点も多いかと思います。
本記事では、釣り人の視点から、実際に筆者がメダカを飼育した経験に基づき、なぜ他の魚ではなくメダカなのかや、メダカを飼育することで実感できる魚の生態について説明いたします。
これを読んだ釣り人は、きっとメダカが飼いたくなるはず(笑)!
なぜ他の魚ではなくメダカなのか
飼育する対象魚としてメダカをオススメする理由はいくつかあります。
以下、順に説明していきます。
メダカがオススメな理由
①四季の変化が見られる
②意外に獰猛
③エビとの共生が可能
④飼育が簡単
①水草による四季の変化が見られる
小さな魚であれば、グッピーなどの小型魚ではだめなのか?と考える方もいるかと思います。
これにも、メダカがいい理由があります。
それは、グッピーなどの熱帯魚は、その名の通り、熱帯魚のため、ヒーターを入れて飼育するのが前提のため、日本の四季を水槽内で感じることができません。
日本で釣りをする上では、四季の変化に伴う魚の行動の移り変わりを実際に体験するのは非常に有益なことなので、その点でも、メダカはヒーターなしで育てることができるのでうってつけです。
実際、メダカを飼う際に、水草も同時に育てることが多いのですが、この水草が当然ながら春~夏にかけては急激に成長し、冬場になると枯れるものもでてきます。
この水草の変化に合わせて、当然、メダカの動きも変わってきますので、それを日々見ることによって、季節の変化に伴う魚の動きの移り変わりを実感することができます。
釣りの最中はイメージが良く大事といられますが、そもそも、魚の動きを見る機会が少ないと、イメージもしずらいのは当然です。
そういった点でも、想像力を養う上で、釣り人のメダカ飼育は効果的です。
②意外に獰猛
小さくてヒータなしで飼える魚と言えば、金魚ではだめなのか?と思う方もいるかと思います。
この点についても、メダカがよい理由があります。
それは、メダカが意外に獰猛で、小さなメダカやエビも食べてしまうという点です。
釣りの対象魚の多くはフィッシュイータのため、他の魚やエビなどの甲殻類を捕食します。
一方、金魚はコイやフナと同様、雑食ですが、小魚を積極的に食べるような魚ではありません。
その点、メダカは自分の卵や小さいメダカ、小型のエビも積極的に捕食するため、メダカ一種類だけの飼育でも、フィッシュイータとベイトの2つの役割を果たしてくれるので、観察にはもってこいです。
(子供のメダカが親に食べれるのは残酷という点はひとまず置いておいて。。。)
③モエビとの共生が可能
メダカはモエビとの共生が可能です。
メダカの口に入るサイズのモエビの子供は、メダカに食べられてしまうことが多いですが、ある程度の大きさになると、簡単には食べられることがなくなるので、共生が可能です。
メダカ一種よりも、モエビの動きと合わせてメダカの動きを観察することで、色々な気づきがあります。
金魚だと、口が大きく、モエビが食べられることも多いので、そういった点でもメダカは適任です。
④飼育が簡単
メダカは皆さんもご存じの通り、非常に小さく、成魚でも3~4cm程度と小さいため、飼育するためには大きな水槽も必要なく、飼育が簡単です。
魚の生態を実感することを考慮して飼うという視点からすると、飼育に多大なコストや労力がかかるのは避けるべきです。
その点、メダカは昨今のメダカブームの影響もあり、入手も簡単で、小さな水槽で飼育できるためうってつけです。
メダカを飼育して実感できる釣りに結び付く学び
捕食する際の動作 底をついばむ動き
釣り人にとって、魚がどのような形でエサを食べているかを理解することは非常に重要です。
捕食の動作は、毎回のエサやりの際にも当然見ることができます。
詳しく見ていくと、底に落ちたエサをついばむ際に、体を斜めに向けて小刻みに進んでいる仕草を見ることができます。
これは、よくブラックバス釣りで、ネコリグとしてワッキーワームの頭にシンカーを打ち込んで底をはわせるて釣りは、この動きをイメージしています。
ワームの動きは、横にひくため、横方向の動きが大きくなります。
一方、実際のメダカの動きはというと、それほど横方向の動きは大きくなく、むしろ一点を何度もついばむ動きが多いことに気づきます。
ついばんでは小規模に移動を繰り返すので、より魚の動きにワームの動きを似せるのであれば、一点シェイクを続けた後、大きくシャクって距離を稼ぐ動かし方のほうが有効だとわかります。
月齢に伴う動きの変化
水槽の中にいるメダカですが、月齢の変化に伴って、動きに変化があります。
特に大潮の日には、水面下に塊になって集まるなど、普段取らない行動をとることが多くなります。
水草の中での動き
小さなメダカは、水草の中に隠れて、大きなメダカから食べられないように避難してます。
しかしながら、いつも中にいるわけではなく、たまに外にでてくることもあるわけです。
そういった際に、大きなメダカに追いかけられて、また水草に中に戻っていく様子を見ていると、ウィードからでてくる小魚をフェーディングで待っている大型魚との構図をイメージできます。
実際、大きなメダカは、水草の中に突っ込んでまで追いかけていくことはまれというのも、観察しているとわかります。
こういった実際の動きを間近でみることで、想像力が鍛えられます。
エビの泳ぎ方/逃げ方
エビはメダカからつつかれると、体を丸めて後ろに泳いで「ピュッ」と逃げていきます。
この動作は見たこともある方は多いと思います。
その後は、ゆっくりふわふわと海底に向かって落ちていきます。
このふわふわと落ちていく動作も、日ごろから水槽をみていることで、実際の釣りの場面ではそのスピードまでしっかりとイメージしつつ、釣りをすることができます。
よくフォールが早すぎて食わない。ゆっくり落とすと食う。といった時には、このエビの観察を思い出すことでフォールのスピードのイメージをしっかりと頭に描きつつ、ルアーにアクションさせることで釣果アップに繋がります。
また、エビは意外にも、胸鰭を動かして魚のように泳いで動いていることも多々あります。
こういった動きは、実際に飼っていないとなかなか見ることのできない動きです。
エビ系のルアーでもただ巻きで釣れることがある一つの理由です。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
私自身、小さいころから色々な生き物を飼っていたため、いまさらメダカを飼って新しい発見はあまりないと思っていましたが、実際に飼い始めると、釣りに役立ちそうな示唆を色々と得られて非常に勉強になっています。
また、飼育も簡単ですし、水草があることで、四季もより意識的に感じられます。
皆さんもぜひ、可愛いメダカを飼って、釣りのスキルアップに役立ててください。
実際に筆者が使っている土や手入れに利用しているピンセット等はこちらです。
参考になれば幸いです。